カードローンを利用する上で気になるのが「金利」ですよね。
金利は一度決まったら固定ではなく、後々金利を下げることも可能です。
本記事ではカードローンを下げる方法について、金利や審査の仕組みも交え解説してきます。
カードローンの金利は下げられる?
カードローンの金利は当初より下げられるかについて。
結論から言えば「可能」です。
下げられます。
まず法律的な話ですが、2010年6月の法改正により、金利は最大で「20%」までが上限金利とされています。
つまりカードローン会社はこの上限金利20%以下であれば好きな金利でお金を貸すことができます。
20%以下であれば細かな制限はなく、金利をいくらにするかはカードローン会社任意で決めます。
とはいえカードローン会社も利益を上げたいため、初めて利用するお客などからはこの上限金利スレスレの金利で貸すことが多いです。
たとえば消費者金融系のカードローンですと初回の金利は18%、19%とほぼ上限金利で貸す会社も多いです。
そのような事情がありますが、最初に18、19%の高金利が設定されていたとしても、それで最後まで固定ではありません。
上限金利の20%以下であれば、カードローン会社と利用者の交渉次第で金利は変えられます。
最初は18、19%でも、のちのち15%や10%と金利を下げることは、法律上可能なのです。
カードローンの金利を下げるには、「審査」が必要
続いて、カードローンの金利を決める仕組みについて解説します。
カードローンの金利は、一般的には「審査」で決定されます。
審査で利用者の返済能力や信用度を確認し、それに合せて金利を決めていきます。
カードローンを初めて利用した際にも「初回審査」がありますがこの際の審査の結果でスタート時の金利が決まります。
ただし大抵の人の場合、初回審査で設定される金利はそのカードローン会社の最大金利です。
たとえば金利2%~金利19%のカードローン会社であれば、初回審査時は最大の19%金利が設定されるケースが多いです。
収入や返済能力が極めて高い場合は、初回から金利が低くなるケースもありますが、やはり稀です。
さてこの審査は一度で終わりではなく、年に何度か「再審査」が行えます。
再審査時に再び返済能力や信用を確認され、以前より「この人は信用できる」、「もっと金利を下げて貸してあげよう」とカードローン会社側が判断すれば、のちのち金利を下げることが可能となるわけです。
なお審査とは別に、個別に”交渉”をして金利を下げられるケースもあります。
再審査で金利を下げるにはどのような方法がある?
さて再審査時にどのようにすればカードローンの金利を下げられるのか。
いくつか方法がありますので、一つずつ解説していきます。
① 以前より返済能力が高くなっている
前回の審査より返済能力が高くなっていると、再審査時に金利が下げられることがあります。
たとえば、
・年収が上がった
・勤続年数が上がった
・役職や社会的地位が上がった
・家族構成などが変わり、強い保証人ができた
・貯蓄や財産などが増えた
など。
こういった、返済能力が高まったことを示せると、金利が下げられることがあります。
② 滞納なくしっかりと返済を続けている
その会社でカードローンを利用して以来、滞納せず返済をしっかりと行っている人は、カードローン会社からの信用が高まります。
「毎月忘れずに返済を続けている」、「これまでに一度も遅延や滞納がない」、こういった人は”優良な利用者”と判断され、再審査時に金利を下げてもらえることがあります。
③ 長期的にカードローンを利用して貰っている
そのカードローン会社を長く利用し「利用実績」を重ねるほど、カードローン会社からの信用が高まります。
「もう何年も利用してくれている」、「しかも間で新たな借入もしてくれたが返済も滞納なく行っている」、こういった人はカードローン会社側からすれば有難いお客ですので、再審査時に金利を下げてもらえることがあります。
④ 交渉を持ちかける
別途金利を下げる交渉を持ちかけると、了承してくれることもあります。
たとえば「他社のカードローンより金利負担が高いため、もう少々下げて貰えませんか」など、他社を引き合いに出して交渉すると金利を下げて貰えることも。
ただし返済能力やこれまでの信用が乏しい人ですと交渉に応じてくれないことも勿論あります。
その他の金利を下げる方法について
この他にも、いつかカードローンの金利を下げる方法があります。
①「おまとめローン」を使う
銀行などの「おまとめローン」サービスを使うと疑似的に金利を下げられることがあります。
たとえばカードローン会社A(金利18%)、カードローン会社B(金利19%)の借入を、銀行A(金利14%)のおまとめローンでまとめ一本化すると、その後発生する金利は14%となり、当初より下がります。
② 債務整理を行う
「任意整理」などの債務整理を行うと、金利負担を大きく減らせることがあります(場合によっては金利をゼロにすることも)。
ただし債務整理は信用情報機関にブラックリスト入りするなどリスクも生じますので、気軽に利用できるものではありません。
金利をゼロにできるか知りたい場合は、インターネットを活用した無料診断を活用するのがおすすめです。
③ 社会情勢が変わる
社会情勢や経済情勢が変わると、カードローン会社側で金利を一律下げることがあります。
この場合は特に自分で何をしなくとも、当初より金利負担が減ります。
まとめ
以上、カードローンの金利の下げ方についてとなります。
カードローンの金利は簡単に下げてもらえるものではありませんが、返済能力や信用が高まればその可能性は高まります。
そのため金利を下げるためにも、優良利用者として付き合っていくことが大切です。